八ヶ岳山麓・清里高原

南アルプス・北岳の天空に一番星ひとつ。
妙な例えですが、これから「プラネタリウムのような」満天星の劇場が
幕を開けます。

3月、霧氷の朝。
ホオジロが山と天に向かって春が近いことを訴えています。

無風快晴の朝。
何ひとつ音のない、荘厳な空のドラマが始まります。

凛とした空気の頃、カラマツたちは蒼穹に向かって冬支度。

秋のやわらかい陽射しの中で、黄葉したカラマツの色をもらって
ほんのり染まる白い肌。

高原の代表的な樹木はシラカバとカラマツ。
初夏にはレンゲツツジが色を添えます。

黄色の海で溺れかかっているのは年代物の消火栓。
遠目にも赤が存在を主張しています。

早春の夜明け。
カラマツの梢越しに、山が、空気が、刻々と色を変えてゆきます。

清里駅の雑踏を抜け、森の小径を歩くこと20分。
突然広がるこの風景。
赤い屋根のペンション「まんてん星」とは20数年のお付き合いです。
この宿では何の気兼ねも気負いも不要で、自然食とともに心も体も
浄化してくれるようです。

八ヶ岳山麓に広がる清らかな里。
「都会の暮らしに疲れたら帰っておいで・・・」と誘われるままに、
清々しい空気と温かい人情、そしてこの風景を求めて出かけてゆきます。

清里駅前のおもちゃの街からちょっと足を延ばせば、高原本来の雄大で
かつ繊細な風景が広がります。

都会の生活に疲れたら・・・こんな風景に抱かれてみませんか?

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