故郷の庚申塚(庄内・八幡町にて)

山里の畦道にはチカラシバが光を浴びて。

秋の日は早く、お昼を過ぎればもう夕方の支度をしているような光に。

快晴の秋空! こんな日にこんな森にいられることの幸せ。

ここに住む動物たちとずっと世の移り変わりを見てきた、たぶん200歳くらいのブナ。

山人も、旅人も、みんなが眺め、それぞれが心に刻んだ色。

昔も今も変わらぬ風景、変わらぬ紅葉。

六十里越えの難路も、今は高速道路のような国道112号線が長大なトンネルを
いくつも貫き、一気に内陸と庄内を結んでいます。
ちょっと旧道へ寄り道をすれば、そこは豊かなブナ林の匂いに満ちています。

月山の山懐に食い込む谷あいに、ひっそりと「田麦俣」という集落があります。
この大きな山塊から自然の恵みを豊富に受けて、人間らしい暮らしができそうな・・・。

月山の森
(2004 秋)

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