最終山男列車
1975年3月8日
〜中央本線23:55新宿発長野行き425列車〜




春休みの北海道行きを計画している最中、中央本線の普通列車長野行き夜行425列車が姿を消すことになった。
友人に誘われ、夜行ピストン日帰り小旅行へ。



〜当時の旅日誌から〜

22:00 新宿に着く。
425レ待合所はすごい人だ。
『425列車を愛する会』なる団体がいて、NHK、TBSなど各テレビ局が取材に来ている。

22:30 入線。なんとか座れた。

23:55 定刻発車。ホームのスピーカーいわく、
「本日をもちましてこの425列車は廃止されます。長らくの間、登山、スキー、通勤に
ご利用いただきましたこの客車列車も、明日からは441M列車として運転されます。
これで新宿駅には客車列車、気動車列車は姿を消すことになってしまいます。
次の停車駅は立川です。立川、八王子、高尾の順に停車いたします。
それでは皆さん、お気を付けて。ごきげんよう。」

01:47 大月着。下車して相棒426列車で折り返し。
こちらはイベントなど無縁なように、ガラガラに空いている。

02:10 大月発。

02:16 猿橋着。
停車時間が長いので夜撮。





















































02:33 猿橋発。

03:18 八王子着。
EF6440(甲) 機関士は25〜6の好青年。
(ここで機関士にあるお願いをした・・・が、サイトには書けない)

03:45 立川着。
機関士に「どーもありがとうございました」と言うと、「いえ、どーも、どーも」とおじぎしてくれた。

04:23 新宿着。
さよ〜なら、425レ、426レ。



はじめてこの列車に乗ったのは、木曽へD51を撮りに行った時。
塩嶺トンネル開通前なので、東塩尻のスイッチバックから夜明けの松本盆地へ下る景色が印象的だった。
その後、大菩薩嶺などの中央沿線ハイキング。
シーンとした停車中から、ガクンという発車の振動でよく目を覚まされた。
この後、中央線方面の山へ行く時は、夜行急行アルプス号や普通441Mを何度となく利用することに
なるのだが、料金、到着時刻、座席、静けさ、何をとってもこの客車列車にはかなわなかった。







1975年3月8日・・・あなたはどこで何してましたか?

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